☆ シルログ作製手順


   基礎の大きさを 32Feet×28Feet, 28Feetに6Feetの玄関がつくとして作製する
   始めに玄関になる第一シルログを作製する

1 なるべく大きさ、太さの同じログを枕木に乗せる。そのとき元口と末口は同じ方向に向ける。
2 基準面を出す為に、一方を少しカットする。
3 基準面からログの全長を計る。
4 シルログに必要な長さを計る。この場合 ( 28 Feet + 6 Feet ) + ( 1 Feet 9 inch * 2 ) = 37 Feet 6inch となる。さらに 2inch 余裕を見て、39Feet 6inch の位置に墨付する。
5 ログをカットする。カットする部分が長い場合、まず上方から 1 inch 程カット、その後下方の外側に1inch程の所を 1/3程カット、最後に上方から全部カットする。こうすれば、木が折れて必要な部分まで避けることを防止できる。
6 枕木の両側ローリングドッグを1inch 程空けて固定し、ログが転げ落ちるのを防止しておく。
7 曲がりの最も大きい部分 ( CROWN ) が下になる様にピーピーでログを回し、木口にレベルで垂線を入れる。
8 ログを回し、先の垂線が水平になる様にレベルで確認し、ログドッグで固定する。
9 玄関にする方の木口から8Feet ( 6 Feet + 2 Feet 分)と反対の木口から 2 Feet の位置 に小さく印を 入れ、その位置を参考にログの重心を考えてセンターラインを決定し、両端に小さく印を入れる。その後木口のライン等は消してしまう。
10 先に決定したセンターラインの垂線をレベルを使い、木口に新たに入れる。
11 両木口の直径を計り、SHEET LINE の高さを決定する。この場合、10inchと15inch なので、これ以降に積む事を考慮すると、それぞれ上方から5inchと10inch の位置にSHEET LINEを設定し、木口にレベル で水平線を入れる。
12 センターラインから外側に 3 inch の所に DRIP CAP LINE として、垂線を入れる。
13 上方になるセンターライン、シートライン、ドリップキャップラインにチョークラインを入れる。
14 基準面から 1Feet 9 inch 、35 Feet 9 inch ( 1'9" + 34' ) の位置に墨線を入れる。鉛筆+けがき線。
15 1'9" ラインより外側のチョークラインを消す。木口は残す。
16 34' ライン内側を上方からシートラインまでをカットする。
17 レベルを木口のシートラインに水平に当てチェンソーを木口のカットラインから斜めに下ろし、チェンンソーバーの最も深 くなる位置で停止。レベルをそのまま上方へ動かし墨線で停止し、チェンソーバーにマジック等で水平線を入れる。さらにそこから 1 inch ほどの所にもう一本水平線を入れておく。チェンソーバーは最低 20 inchが望ましい。
18 直線の出ている長方形の板 ( 30 X 300 X 10 位 ) を 2 枚用意し、木口両端のドリップキャップラインに上方が20cm程でる様に釘で打ち付ける。
19 木口から見てガイド板とチェンソーバーが平行になり、バーに入れたマジックラインとログの平行を保ちながら、ドリップキャップラインの内側(1'9" ラインより内)をカットする。
20 シートラインも同じ様にガイド板を垂直に打ち付ける。シートラインは 3 Feet ずつ垂直にカットを行い、その後、45 度斜 めにカットし、切った分だけ金槌とログドッグで取り除く。すると先に切ったドリップキャップ面が現われるので、始めに入れたバーの最深ラインは消し、その面に対するチェンソーの深さを再度設定し再度ラインを入れる。斜めにチェンソーを入れる時に、ドリップキャップラインまでの位置が分かりずらい為首をバーを超して見ようとするとキックバックが起こり首を跳ねてしまうので、必ず他の人が横から見て、首はバーより左側に位置している事。
21 切り取る両端は始めに縦に切っておき最後に反対側からすると良い。
22 全て切り取ったら、ノミで仕上げ、レベルを見る。全面が完全に平らで、角が出ていること。
23 シートラインが下向きに水平となるよう、ログを回転し、センターラインをいれスカーフの墨付をする。
24 外側になる部分の墨付は、シートラインから木口で 2 inch 下の部分に水平線を入れ両端にチョークラインを引く。このラインがスカーフ下端となる。2 inch の意味はこのログの木口が 10 inch として次に乗せるログは 12inchとなるのでそこから上に出す分 5inch を引いて算出する。