2003年8月10日~17日 東北ツーリング

8月10日

夏休みに入るとと同時に台風10号が近畿を直撃。8日の夜出発のつもりが台風通過を待って丸一日延びて9日の夜出発となった。名神に乗り一気に関が原まで行き、下りて夜で走りやすいR21を西へ向かう。
R19を北上し塩尻から諏訪へ出た。朝飯をコンビニで取り、景色最高の霧が峰を経由し県道を北上。群馬の嬬恋へ抜けた。
気温はぐんぐん上昇し薄いトレーナーでも暑い。日本ロマンティック街道をずっと通って日光へ。日光の戦場ヶ原へ来るのは恐らく3度目だが、いずれも夜中に通過しただけで日中の景色を見るのは初めてである。こういう景色だったのかと3度目にして初めてわかった。
昼飯時の戦場ヶ原のレストハウスは車でいっぱい。ここらではここしか食事できないのでそばで昼食とする。
人がいっぱいなのでそそくさと出発し、鬼怒川林道を北上する。ここは確かダートだった記憶があるがすっかり舗装されていた。
福島へ抜ける長い林道があるのだが通行止めとの情報があるので今回はパス、県道を西へ向かいR121を北上、福島へ向かう。林道経由でしか福島入りしたことがなかったので初めて通るルートだ。
下郷町から西へ折れ猪苗代湖湖南へ出る県道に入る。途中なぜか2kmほどダートだった。湖南の舟津公園のキャンプ場が良いというので今日はここでキャンプ。無料である。温泉は国道沿いに湖南温泉というのがあった。230円なり。町民はただらしい。
それにしてもよく走った一日だった。

走行距離:815km


霧が峰

戦場ヶ原から男体山を望む


8月11日

朝は5時過ぎに目が覚めた。7時に出発して猪苗代湖東岸を北上して裏磐梯を目指す。
磐梯山の姿はなかなかのものだったが、あまりのリゾートエリアにちょっとがっかり。無料化されたスカイバレーを通って米沢へ。
なんだか眠いので小野川温泉へ寄る。こじんまりした尼湯共同湯は200円なり。かなり熱めだった。
R13へ出て北上し山形から蔵王エコーラインへ。頂上付近にあるお釜を呼ばれる火口湖へ行くのにリフト代往復700円取られた。もちろん登山道もあったが時間がもったいないのでリフトを使った。お釜は何とも言えない緑色。見る価値はあった。
その後仙台へ向かい市内を迂回する県道を通り松島へ出た。日本三景の一つで観光客が多い。車も多く当然渋滞している。
おまけに何故か松島周辺にはガスが立ちこめせっかくの景観も見えない。渋滞に巻き込まれただけだった。
ここからはR45を北上しいよいよ三陸海岸だ。だが結構交通量が多く先頭の車がのんびりペースで走っているので思うように距離が稼げない。そろそろ時間も押してきているがキャンプ地に迷う。
大船渡のスーパーで買出しを済ませた頃にはかなり暗くなってしまい、雨もポツポツしてきた。大船渡にキャンプ場はあるにはあるがルートからかなり逆行するのでパス。とにかく行ける所まで行こうと雨でも気にせず暗い中を北上する。
結局釜石の北の大槌にある、吉里吉里海岸のキャンプ場の炊事場にテントを張る。土砂降りなので大きい炊事場にテント張れたのはラッキーだった。

走行距離:473km 
総走行距離:1288km


蔵王のお釜

裏磐梯から磐梯山を望む


8月12日

昨夜からの雨は朝になっても一向に上がらず、7時に雨の中出発。晴れていれば今回の目的地の一つ、本州最東端のトドヶ崎へ行くつもりだったが、この雨の中、山道を往復8キロも歩く気になれず、そのまま通過し浄土が浜を目指す。
浜まで入れると思っていたが一般客は浜から離れた駐車場から800m歩かされた。ハーレーとCBRが止まっていた。
浄土が浜はやはり観光地化されていてなんとスワンボートまである。浜は実際に目にすると大したことなかった。
三陸海岸沿いに走っているのに、全然海が見えないのでリアス式海岸を眺められる鵜ノ巣展望台へ寄ってみた。
ここも駐車場から500mほど歩かされた。リアス式は確かに壮観だったが、アメリカ西海岸のサンフランシスコ~ロス間のリアス式海岸と比べると目に入る海岸線は短い。
ここで浄土が浜で見かけたCBRを発見。話をすると、乗っていた兄ちゃんは千葉から来たらしくこれから田沢湖方面へ向かい乳頭温泉郷へ行くらしい。昨晩は雨の中宮古近くまで走り道の駅で野宿したとか。
さらにR45を北上し、道路沿いのやたらでかい看板が目立つ八戸から県道14を海沿いに走り、下北半島尻屋崎を目指す。
尻屋崎までの県道は景色も良く気分良く流せた。尻屋崎灯台はやはり本州最果ての地に相応しい感じだった。灯台の近くでは寒立馬が放牧されていた。周辺は馬糞だらけであった。
そろそろ夕刻に近くなり大間崎へ行こうか南下するかどうか迷うが、此処まで来たからには行ってしまえと最短ルートで大間崎へ向かう。大間崎は2度目なので一服だけして近くで食材調達、佐井から西へ入り半分ダートのあすなろラインで奥薬研へ。
奥薬研野営場は多分混んでるだろうと思っていたがやはりライダーと車でで一杯だった。知り合いを探すと、ありましたF650MLのステッカーを貼ったダカールが。持ち主が判らないのでとりあえず後でいいかと歩いて近所の旅館の温泉へ。
かっぱ湯も考えたが体を洗えないので今回はパス。戻ってダカールの近くで食事中の人にバイクの持ち主を尋ねると奥のテントだと教えてくれた。声をかけると、なんと日本酒の師匠の難波さんだった。昨年の全国オフ以来の再開だ。
難波さんはもう寝るとこだったようだが、当然のごとく宴会開始である。あ~だ、こ~だと、遅くまで飲んでしまった。

走行距離:445km
総走行距離:1733km


浄土が浜


尻屋崎と寒立馬


あすなろラインのダートは気持ちよく飛ばせる

難波師匠&ダカール


8月13日

朝7時に出発。恐山は前回じっくり見たので今回はパスして南下する。八甲田山を目指して走る。
天気よく、八甲田山がよく見え景色最高である。何だか調子に乗っていて写真も取らずに通過してしまった。
そのまま十和田湖へ行く。十和田湖へ至るまでの奥入瀬渓谷は観光客の車でいっぱいで、おまけに観光バスまで走るためしっかり渋滞していた。止まって渓谷を楽しむ気にもなれず又もやそのまま通過。今回の目的地の一つ八幡平アスピーテラインを目指す。
アスピーテラインは峠へ至る道のすぐ傍でもくもくと水蒸気が上がっている箇所が何箇所かあり、まさに温泉源泉地帯であることを感じさせる。
峠の駐車場で昼食。途中で調達したおにぎりなど食べる。駐車場には関東周辺ナンバーのオフローダー3人組。どう見ても50代くらいのおじさんだったが、XR、アフリカツイン、TT-Rとなんだか嬉しくなるようなのりのおじさんたちであった。漬物もらった。
もと来たルートを戻ってR347を再び南下。田沢湖へは寄らずにそのまま進む。R13から稲庭うどんでも食おうかと回り道をするがうどん屋どっこも開いてない。お盆で休みの様だった。しかもそのおかげですでに夕刻。
近くにキャンプ地あるにはあるが明日の白馬入りを考えるともう少し南下しておきたい。色々考えた挙句湯沢で買出ししておき行ける所まで行こうと出発。夜9時ごろまで走って寒河江に到着。道の駅に併設された温泉はすでに受付終了。とりあえず近くにある大山自然公園キャンプ場を探すが、この時間なかなか見つからず、迷った末熊注意の看板見つけた後ようやくキャンプ場の看板発見。
すでに9時半、日本酒はあるがビール買えてない。サイトはバイクで入っていけるところではなかったのでもう面倒になり上の道路にテントを張ってしまった。今夜は温泉あきらめサイトにコインシャワー1分/100円があったので汗を流す。
ここで同じアライのテントを張る千葉から来たというなおじろー氏と出会う。今回は千葉の人と縁がある様だ。なおじろー氏にはいろいろ世話になった上、ビールまでご馳走になってしまった。
又もや夜遅くまでぐだぐだと話をして一緒に酒を飲んだ。

走行距離:585km
総走行距離:2318km


十和田湖

八幡平アスピーテラインからの眺め


8月14日

7時に出発。R287を南下し南陽市で朝風呂入りに赤湯温泉の共同湯に寄る。住宅街の中にある地元民以外は来ないような共同湯だった。風呂から上がるとしっかり雨。今日はツーリングクラブのメンバーが白馬に集結するので、白馬を目指して完全雨装備をして出発。
R131を新潟へ向け走る。新潟からはR7,R8を南下する。R8を柏崎まで来ると突然渋滞となった。原因はというと道の駅を出入りする車で渋滞となっていた。勘弁してくれと言いたくなった。糸魚川からR148を南下し信州入りすると、それまで酷くなかった雨が本降りになって来た。雨に耐えながら何とか白馬へ到着。キャンプ地である松川大橋を通り過ぎ先発隊のキャンプ場所をを確認してそのまま通過し、とりあえず八方温泉へ行く。冷えた体を温めた後キャンプ地へ合流。すでにコンキチ、ポポン、ダッチマン、板さんの毎度のメンバーが宴会始めていた。コンキチは今回転勤となった東京からの参加である。
ついこの間大野山でキャンプしたばかりのお馴染のメンバーばかりだが、いつのもごとく夜遅くまで宴会となる。
外では雨が降っているがブルーシートの下なので快適だ。しかし寒い!ストーブで暖を取りながら飲んだ。

走行距離:427km
総走行距離:2745km


毎度お馴染のばかメンバー集合

松川沿いの最高ロケーション


8月15日

今日も曇りである。いつ降られるかわからないということで、移動はダッチマンの車となった。ツーリングしているとは思えないが雨に降られるのは嫌なのでいいのである。朝から白馬の小日向温泉へ行き目を覚ます。その後、戸隠へそばを食いに行こうということになりオリンピック道路を通って戸隠へ。戸隠の有名店うずらや?は並んでいる人を含めおよそ50人待ち状態。当然待てるはずもなく適当に空いている店へ。蕎麦を食した後、店でそば粉を購入し、今夜の楽しみにする。帰りは小谷温泉へ。小谷へ抜ける道は妙高高原からが早い。1昨年通ったときはダートだったが2003年マップルには全線舗装となっている。舗装されたのならダッチマンの車でも大丈夫だ~と言うことで突っ込んで行く。が、いきなりダートが始まった、全線舗装と書いてあるのに?何でや?とにかくダートでもフラットなので行ける行けると進むのである。結局峠の前後数キロ以外は全線ダートだった。マップル取材ほんまに取材したんかな~?嘘ばかり書いてます。小谷温泉で冷えた体を温め?(まじ寒かった)。雨飾の湧き水をゲットし白馬に戻る。
さて今夜のメインは?戸隠で調達したそば粉だ。これを練ってそががきを作るのである。水はもちろん雨飾の水である。
しかし、蕎麦を練るのはなかなか大変。300g購入したが200g練ってギブアップ。だが、その味たるや蕎麦屋で食べた蕎麦より旨いではないか!こしもあるし、あの蕎麦屋の蕎麦はなんだったのか?苦労して練ったそばがき、結構癖になるかも。
で、そばがきと鍋(真夏に鍋かい?しかし寒いので鍋でも食わんとやってられん!)とストーブで体を温めつつ宴会は続くのであった。

走行距離:0km
総走行距離:2745km


これが噂の手打ちそばがきだ~!

真夏にストーブで暖取ってます


8月16日
朝9時にゆっくり出発。今日はポポンと2人となる。目指すは能登半島のなぎざドライブウェイだ。R148を北上しR8を西へ走る。
朝から快晴なので日本海が綺麗である。しかし、昨日までとは打って変わって暑い!20度くらいは温度差ありそうで倒れそうになる。昼飯は海岸沿いで適当に飯炊くかと富山市内を通らず海沿いの快適県道ルートで場所を探すが、どこも堤防ばかりでよい場所がない。おまけにぎんぎんの日差しでコンロに火などいれられるかいっ!という事でR160手前コンビニで昼食となる。
R160からなぎさドライブウェイへ。何だ~これは?ドライブウェイがまるで巨大駐車場状態。当然目論んでいた波打ち際ランなどできるはずもなく、途中の浜の店でハマグリなどをノンアルコールビールで食べる。やはりここはオフシーズンに来るのが正解だ。
後はひたすら南下である。渋滞を避けて県道を使うが日中の暑さと昨夜との温度差のせいかへとへとである。
夕刻となり食材調達のためスーパーなど探すが何故か県道沿いには1軒もない。おまけに適当に走っていたせいで何処を走っているのか判らなくなり止まって休憩。そろそろ限界かということで近くでキャンプ地を探す。ちょうどすぐそばにキャンプ場があり行ってみるとがらがらでサイトもそう悪くはない。料金も800円と設備とサイトの状態を考えると少々高いが、まぁ合格ということで決定である。サイトにいた管理人のおじさんに近所の風呂とスーパーの場所を聞いてテント設営後風呂へ。最近できたという日帰り入浴施設、温泉ではないが体を洗いたいのでいいでのある。汗をながしてさっぱりしてスーパーへ買出しに行き、最後の夜の宴会開始。上の方のばかファミリーキャンパーが発電機などを使っていてかなりうるさかったが、酒が入ると何故か耳に入らなくなり
いつものごとく宴の夜は更けていくのであった。

走行距離:307km
総走行距離:3052km


車の巨大駐車場と化しているなぎさドライブウェイ

林間の上木キャンプ場


8月17日

朝からしっかり雨である。どうも今回は雨が多い。梅雨は実は明けていないのではないかと思ってしまう。だが、雨でも走らなければ先へ進まないのがライダーの宿命。ポポンは高速で北陸道加賀インターから一気に帰るというのでキャンプ場からすぐのところで別れた。その後芦原温泉、東尋坊の三国町を通過し越前海岸へ入ると先ほどまでの雨が嘘のように空が晴れてきて快晴となった。海岸沿いを見ると雨雲らしきものもないようなので鬼の洗濯板というところでカッパを脱いだ。海岸線をずっと南下し小浜、舞鶴へ。舞鶴でいつも寄るラーメン屋の龍神ラーメンを食べて県道1号線、R173経由で帰宅した。
結局雨には降られなかったが、帰宅して一服していると雨が、、、。微妙なタイミングだったようだ。
今回は東北ツーリングメインだったが、信州、北陸も堪能し?充実したツーリングだった。

走行距離:317km
総走行距離:3365km