2008年9月26日~28日 大峯山(山上ヶ岳)ツーリング



今回は登山メインである、行き先は修験道発祥の地である大峯山だ。

9月26日

夜9時半頃出発、阪神高速に池田から乗り喜連瓜破で降りR309を南下する。
R309は車は多いのものの快適に飛ばせる案外いいルートだ。

下市まで問題なく来たがいつしかR169?を走っている、、、。
どこで間違えたのかGPSでルート確認してR309に戻り再び走り出すが、何故か藤井寺○○kmの看板。
???もしかして後戻りしてるか?再度GPS確認するとやはりそうだ、いったいどこで間違うんや?
一度走った道を再び走り交差点でよく見ると横のほうの電柱に小さく→R309とある、、、。
こんなもん分かるかい!今回はGPSモニターせずに走っているので看板だけが頼り
なので小さい看板は見落としていた、ようやく下市から離れる。
寂しい国道を南下して道の駅「吉野黒滝」に到着、迷ったせいで1時前。
道の駅の屋根下に早速テント設営して、黒霧島1カップ飲んでさっさと就寝。
それにしても星が良く見えて綺麗だ。

道の駅 吉野黒滝で軒下野営



9月27日

朝5時半起床、準備と朝食にパン食べて6時半には出発。
寒いし、道路情報ではR309は行者還トンネル崖崩れ緊急工事のため通行止めとある。
となると、今夜の宿は必然的にR309の行者還トンネル以南はだめということか、、、。

7時には洞川に到着、名水100選のごろごろ水を確保してから下山ルートを
考慮して母公堂駐車場にバイクを停める。まだ誰も居ない。
登山準備して7時20分には山へ向け出発。県道から外れて川向こうの遊歩道を歩く。
20分程で山上ヶ岳登山口のある清浄大橋に到着。ここから先は1300年前から女人禁制となっている。

母公堂に駐車 山上川沿いに登山道まで歩く、絵にある山は見えない


7時45分登山開始、結構よく整備されていて歩きやすいが、階段が多く標高は稼げるが登り初めには辛い。
一つ目の一本松茶屋で休憩しているとおじさん3人組がやって来た。
登山は自分一人だけかと思っていたが少し安心した、おじさんに「ようお参り」
と声を掛けられた、ここでは何故か「こんにちは」ではなく「ようお参り」
が挨拶の言葉らしい、使い慣れなくて「あっ、どうも」としか返せなかった。

女人結界門 一本松茶屋


Tシャツで休憩していると風がかなり冷たい、寒くなってきたので上着を着て出発。
唯一の水場「お助け水」からはこんこんと水が湧き出ていた、冷たくておいし。
洞辻茶屋、陀羅尼助茶屋を越えると、いよいよ修験の道が始まる。
左は本道の行場道、右は新道で行場をパスするルート、もちろん本道の左行場道へ行く。

お助け水 まぁまぁ歩き易い


暫らく行くとこれまでとは全く違う道になってきた、ガレ場、クサリ登りの岩場、急傾斜の
木道階段と流石は行場の道と思われるルートを通り鐘掛岩に到着。
直接鐘掛岩に登るのは無理(勝手に登るのは禁止)なので横の回り道を通るが、
ここも切り立った崖っぷちの岩場で登山道には普通あるガイドの鎖もなく足を滑らすと
即死必死、さらにその先にある手摺の無い濡れた木の階段も滑って転ぶと即死必死なので、
歩くのも必死である、流石に行場、登山道を超えている

行場 鐘掛岩 鐘掛岩への崖っぷち回り道からの眺め


ようやく鐘掛岩へ辿り着くと、そこからの景色は360°開けてまさに絶景だった。
行をする人は下から岩場を登って来るんやろな、まさに恐るべし役の行者。

鐘掛岩からの眺め 洞川方面 鐘掛岩からの眺め 大台方面
鐘掛岩からの眺め 大台方面 鐘掛岩からの眺め 稲村ヶ岳方面


そこから先は道も良くなりのんびり歩ける、途中一部岩登りがあったが鎖も必要ない岩場。
岩場を越えると名物の西の覗に到着。もう閉山しているせいか足を持ってぶら下げる人は
居なかったがここからの景色もなかなかのもの、流石に岩場から下は覗けなかった、残念。

大峯寺宿坊へ向かう 西の覗
西の覗からの眺め ここから吊るされるらしい、、、


更に進むとこの山の上に多くの宿坊が現れた、宿坊を抜けると大峯山寺へ到着。
すでに登山者と見られる人3名が居た。頂上はと言うと、あったが単なる3角点のみの地味なものだった。

世界遺産 大峯山寺山門 大峯山寺


世界遺産に登録されているがここまで観光に来る団体さんもそうおらず静かな山頂であった。
休憩もそこそこに下山する。西へ向かいレンゲ辻を目指すが、こちらのルートは通る人があまり
居ないためか獣道のような細いルートが1本あるだけ、細い笹道、急な崖、急傾斜階段
とやはり行場へのルートにふさわしい登山道だった、一応ガイドのクサリはあった。

山頂付近からの眺め 八経ヶ岳方面 山頂付近からの眺め 高野山方面


レンゲ辻の女人結界で一服、思ったより傾斜がきつかったので足腰に来ている。
体力を回復させて西の山上辻を目指して出発。

途中前方30m程を駆け下りる動物の姿が、見たところカモシカかイノシシの様だった。
動きが早すぎて写真捕れなかった。今回見た唯一の野生動物だった。

ほぼ一人分の幅の登山道を進んで山上辻には昼頃到着、ここのベンチで昼食を取る。
この先の稲村ヶ岳に行くか迷うが、下山に掛かる時間と野営地への移動時間を考えると
今回は無理と判断してこのまま下山ルートへ。

山上辻 山上辻 稲村小屋


なだらかな為距離の割には時間が掛かり、1時半頃稲村ヶ岳登山口である母公堂に到着。
駐車料金を払おうと母公堂へ向かうと、おじさんがコーヒーとお菓子を出してくれた、有難い。
駐車料金はバイクの為か300円だった。ゆっくり休憩して準備して出発。


天川村を抜け県道53~R168を南下する。
思ったより車も少なく快調に走行して目指す本宮へ。熊野のAコープで買出しし、
久しぶりに渡瀬の緑の広場で野営する、受付となっているクアハウス熊野の温泉入って
明るいうちから飲み始める、他にバイク6台、隣りは日本1周も終盤の兄ちゃん。
少し話すが寒いではないのさっさと飯食べてテントに入って焼酎飲み疲れたので早くから就寝。

渡瀬温泉 緑の広場



9月28日

6時半起床、昨夜早かったので充分寝た。
朝飯はコーヒーとパンで済まし8時半ごろ出発、帰るだけだが
中辺路経由なので温泉へ寄る、お気に入りのアイリスパークの温泉。
思ったとおりの貸切、いつもながら感心する泉質、純重曹泉、湯温も丁度。
分析表もきちんとしたものはなく加熱だがこの泉質なら文句なし、90コンドー。
田辺市の入湯税付いて650円だった。

4人でいっぱいのポリバスだが、泉質は格別 アイリスパーク内 女神の湯


充分堪能して出発、中辺路からR310に入り龍神方面へ向かう、それにしても寒いぞ。
持っている服全部着て走る、龍神スカイラインを抜け高野山へ、道路脇の温度計は13度だった。

高野道路でかつらぎ町へ出て道の駅「紀ノ川」で昼食を取った。
ここまで降りてきてようやく少しは暖かくなってきた。

その後、R24~県道62~湾岸線で帰宅。

1年ぶりの紀伊半島&修験の山だったが、やはり行場のある山他とは一味違って身も心も引き締まる思いだった。
やはり、「男なら一度は参ろう大峯山」ですな。


総走行距離:503km